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2019.04.02 16:00  週刊ポスト

グーグルvsソフトバンク 雌雄決する場は「地図・自動運転」

 前述した昨年7月のイベント「Softbank World 2018」で、孫氏は「グーグルマップを使いたくない」と言い放った後、こう続けている。

「なぜなら、(グーグルマップを使うと)グーグルに自分の顧客データを全部吸い取られるから」

 孫氏が自動運転技術の将来性を見据え、着々と布石を打ってきたことは、ソフトバンクグループの投資先を見ても一目瞭然だ。前出・嶋氏が語る。

「ソフトバンクはここ数年、米ウーバーや中国の滴滴出行など、カーシェア事業者への投資を進め、今や世界人口の1位から4位の国(米中に加えて、インド、インドネシア)で、カーシェアを展開する企業の筆頭株主となっています。

 その背景には、自動車は現在の若い世代にとって『所有するもの』ではなく『利用するもの』だという孫さんの現状認識があります。カーシェアや、登録した運転手の車が会員を送迎するライドシェアが、近い将来の主流になることを見据えて投資先を選んでいるのだと思います」

 さらに、2016年にはイギリスの半導体設計会社・アームを、過去最大規模の3兆3000億円で買収した。前出・嶋氏は「これも自動車用半導体の普及を見据えた孫さんの戦略」と話す。

「アームが製造する半導体は、現在流通するスマートフォンの9割以上に使われていますが、今後の半導体の需要はスマホだけでなく、自動運転車に搭載される半導体チップにまで広がっていくことを見越せば、3兆3000億円でも決して高い買い物ではないと孫さんは考えているはず」(嶋氏)

※週刊ポスト2019年4月12日号

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