◆「利家とまつ」も力を貸す“北陸の雄”
金沢スカイプラザCCは平成11年(1999年)のドリームで1等2億円を2本出す快挙で一躍人気売り場に。“北陸の雄”と呼ばれる。圓佛孝史支店長がいう。
「1億円以上の当たりは17本で計23億円。北陸きっての名門という自負があります。直近では平成24年(2012年)ドリームで1等1億円が2本出た。店頭には福ちゃんという巨大招き猫がいて、(前田)利家とまつが祀られる尾山神社で御祓いしていただいた暖簾をかけています」
◆1等が出るたび千客万来の“福岡の老舗名門”
福岡の平松屋は、昭和26年(1951年)から宝くじの販売を始め、現在の店主は4代目。中国、四国、九州地方で3大ジャンボの1等本数トップを誇る。3代目店主の平野勝三さんがいう。
「宝くじを売り始めた頃は、食堂も併設していて、食料から衣料品まで幅広く置いている店でした。爺さん(初代)の頃は売れなくて毎回返品をしていたそうですが、1等が出るたびにお客さんが増えた。印象に残るのは1等5億円を当てた40代のご夫婦。店頭での当せん確認で大当たりがわかり、店の者も驚きましたよ」
山口氏はこういう。
「昭和最後のジャンボ(年末)は、天皇陛下のご容態が悪かったこともあり、広告などが一切自粛され、派手なイベントもなかった。それに対して平成最後のジャンボは祝賀ムードのなか、大いに楽しめる。『令和』で初の億当たりを掴むため、『平成』で頑張った売り場に行ってみるのもいい」
宝くじは当たるものではなく当てるもの──平成最後のドリームを掴みたい。
※週刊ポスト2019年4月19日号