「自分のなりたい顔になれなかったらどうしよう…と心配になり、涙に暮れたこともありました。でも、“手術をしない“という選択肢はなかった。あの時やればよかった…と後悔するのは絶対に嫌だったんです」
数か月に及ぶダウンタイムを経て、初めて鏡を見たときには思わず笑みがこぼれた。
「100%、理想の顔に! とまではいきませんが、やっとなりたい私になれました。家族や友人も“かわいくなった”と言ってくれて、気持ちがすごく前向きになれたんです。
これまではうまく塗れないし、塗っても悪い部分が余計に目立つ気がして、口紅があまり好きではありませんでした。今は口紅をひくのがすごい楽しい。春だから淡いピンクかなとか考えるだけでウキウキするんです」
こうして生まれ変わった有村の元には「大ファンになりました」「勇気をもらいました」といった言葉が届くようになり、インスタグラムのフォロワー数も一気に5万人も増えた。
「整形には賛否あるけれど、決めるのは自分自身だと思うんです。悩んでいる人に整形をした方がいいと私は言えない。ただ私は整形してよかったと思うし、そう思えるのは応援してくれる人たちがいるから。今はそんなかたがたに恩返しができたらと強く思っています」
自分自身との闘いに勝ち、自信を得た有村。4月末には本名で活動し始めてから初めての舞台出演、さらに秋には主演舞台が控える。“有村架純の姉”ではなく“有村藍里“として羽ばたくための大きな一歩を踏み出した。
撮影/西田幸樹
※女性セブン2019年4月25日号