国内

改元10連休 絶対に見逃せない「天皇陛下最後のおことば」

在位中最後の地方訪問となった三重県訪問(撮影/JMPA)

 日本で「10連休」というと、祝日法が定められた1948年以来初めてのこと。まさに今年のGWは前代未聞の連休だ。そんな特大GWの最大のイベントが「改元」である。

 昭和天皇が崩御されたのは、1989年1月7日午前6時33分だった。早朝から翌夕にかけ、皇居前広場には30万人以上の記帳者が詰めかけた。皇室ジャーナリストの神田秀一さんが話す。

「今上天皇の即位の儀式が行われ、新元号『平成』になっても、しばらくは社会全体が昭和天皇の崩御の悲しみに包まれていました。自粛ムードが広がり、たとえば、スポンサーが降りた民放テレビ局はCMなしで放送を続けました。

 今回の改元は、約200年ぶりの生前退位です。前回のように人々が喪に服すことはなく、『令和』時代はお祝いムードで迎えられることでしょう」

 私たちが「御代がわり」を迎えるにあたり、見逃せない歴史的瞬間といえば、天皇陛下が最後のおことばを述べられる時だろう。

 4月30日午後5時。皇居・正殿の松の間で「退位礼正殿の儀」が行われる。時間にして10分間ほどの儀式だ。その中で、安倍晋三首相が国民代表として陛下に感謝を述べた後、陛下がおことばを発せられる。NHKほか、各局が生放送を準備しているので、おことばはリアルタイムで私たちまで届くはずだ。

 翌5月1日には、新天皇が即位される「剣璽等承継の儀」(10時30分~)が執り行われ、続いて「即位後朝見の儀」(11時10分~)が行われる。朝見の儀では、皇后になられた雅子さまが初めてお出ましになられ、新天皇が第一声を発せられる。

 平成の御代がわりの時は、陛下が、「ここに皇位を継承しました。みなさん(国民)とともに日本国憲法を守り、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません」の一節で約2分間のおことばを締めくくられた。新天皇のおことばも大いに注目される。

■改元10連休
4月27日(土)
4月28日(日)
4月29日(月) 祝日、昭和の日
4月30日(火) 国民の休日、退位礼正殿の儀
5月1日(水) 祝日、剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀
5月2日(木) 国民の休日
5月3日(金) 祝日、憲法記念日
5月4日(土) 祝日、みどりの日、御即位一般参賀
5月5日(日) 祝日、こどもの日
5月6日(月) 振替休日

※女性セブン2019年5月9・16日号

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン