スポーツ

巨人・好調の秘密は原辰徳監督の「攻撃的采配」にあり

原辰徳監督(中央)の「攻撃的采配」とは?(写真:時事通信フォト)

 5年ぶりのセ・リーグ優勝に向けて、巨人が走っている。主将の坂本勇人が開幕から32試合連続出塁で、長嶋茂雄に並んで球団2位タイの記録を作るなど絶好調をキープ。広島からFA移籍した丸佳浩も開幕戦こそ4打席連続三振を喫したが、その後は安定した打撃を見せている。

 しかし、期待の1番候補だった吉川尚輝は開幕当初こそ打棒が爆発したが、4月中旬にケガで2軍落ち。4番の岡本和真は本塁打こそ出ているものの、低打率に留まっている。外国人選手のゲレーロ、ビヤヌエバも期待されたような活躍はできていない。

 投手陣に目を移しても、先発陣は菅野智之と山口俊の2本柱を中心に試合を作っているものの、リリーフ陣は抑えのクックが2軍落ち。安定した守護神と呼べる存在がおらず、毎試合のように中継ぎ陣のやり繰りで凌いでいる。

 オフに大型補強を敢行したが、新戦力では丸が活躍している程度。炭谷銀仁朗や中島宏之は一軍に帯同しているものの、レギュラーを奪取するまでには至っていない。単純に戦力を比較すると、昨年とそこまでの変化はないようだ。それでも、首位をキープしている要因は何なのか。野球担当記者が語る。

「原監督の手腕に尽きるでしょう。前回の監督時にも増して、あらゆる意味で攻撃的になっています。4月に2試合連続11失点を喫して惨敗すると、5人を登録抹消。外国人の入れ替えにも積極的で、5月6日には開幕直後は好調だったゲレーロ、昨年メジャーリーグで20本塁打を放ったビヤヌエバを2軍へ落とした。一方で、ファームで活躍していた増田大輝や北村拓己を1軍に上げて、すぐに使う。

 キャンプ直前、『実力至上主義、勝利至上主義』と宣言した通りの指揮を見せています。どの監督も開幕前は横一線を謳いますが、シーズンが始まると実績のある選手、特に外国人は我慢して使い、若手のチャンスを潰すことはよくある。原監督は良い意味で容赦なく、“実力至上主義”を貫いています」(以下「」内同)

関連記事

トピックス

虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
亡くなったアンナ・ケプラーさん(TikTokより)
巨大クルーズ船で米・チアリーダー(18)が“謎の死”「首を絞められたような2つのアザ」「FBIが捜査状況を明かさず…」《元恋人が証言した“事件の予兆”》
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
決定戦で横綱を下した安青錦(写真/JMPA)
【最速大関・安青錦の素顔】ウクライナを離れて3年、なぜ強くなれたのか? 来日に尽力した恩人は「日本人的でシャイなところがあって、真面目で相撲が大好き」、周囲へ感謝を忘れない心構え
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
主演映画『TOKYOタクシー』が公開中の木村拓哉
《映画『TOKYOタクシー』も話題》“キムタク”という矜持とともにさらなる高みを目指して歩み続ける木村拓哉が見せた“進化する大人”の姿
女性セブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト
CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン