ライフ

あえて「都心の一戸建て」に住む選択とメリットを考えてみた

意外にもランニングコストがかからない一戸建て住宅

意外にもランニングコストがかからない一戸建て住宅

 東京や大阪などの大都市で家を買うといえば、マンションの場合がほとんどだが、「都心で一戸建てを持つ選択肢も検討する余地がある」と指摘するのは、住宅ジャーナリストの榊淳司氏だ。では、戸建てのメリットとは何か、改めて解説してもらった。

 * * *
 少し前まではマンションなのに一戸建てを意味する「家」という言葉を使うことに抵抗感があったが、今はほとんどなくなっている。東京や大阪では「家」にマンションも含まれるのだ。

 それだけマンションが主流になったということだが、一戸建てを買う選択肢がまったくなくなったわけではない。ただ、市場のボリュームはかなり小さい。首都圏住宅市場への供給量だけ見ていると、建売住宅の戸数は新築マンションの約1.3割である。しかも、郊外がほとんどだ。

 だが、ここではあえて書こう。都心で家を買うのなら戸建ても検討してみるべきだ。その理由を述べる前にまず、マンションと戸建ての違いをもう一度簡単におさらいしてみたい。

 言わずもがな、マンションとは集合住宅であり、一戸建ては単体の独立住宅である。この点での最も大きな違いは、一戸建ての場合はハード面ならオーナーの一存で何とでもなる。例えば、地震で大きな被害を受けた場合、取り壊して建て直すか修繕を施すかはオーナーの自由だ。

 しかし、マンションの場合は全区分所有者の5分の4の賛成がなければ取り壊すことはできない。修繕だけであれば管理組合の総会に集まった議決権の過半数で決められる。

 だが、ここで厄介なのは、集合住宅であるマンションの場合は何事も区分所有者を集めて議決するという手続きを経なければならないこと。地震で被害を受けて緊急に総会を開くときでも、臨時総会を開けるのは最短で1週間後だ。議案などを整える必要もあるので、実際は1か月以内に開ければかなり早いほうだろう。

 地震で被害受けなくても、たとえば「植え込みを取り払って自転車置き場にする」という議案があったとしても、全区分所有者の4分の3が賛成しなければいけない。その点、個人の一戸建てで庭に自転車を置くためには、何の手続きも必要ない。集合住宅は独立住宅に比べて、何かと手続きが煩雑なのである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
ネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された水戸市のアパート
「赤ちゃんをかばおうとしたのか…」「複数の凶器で犯行」水戸市で死亡のネイリスト女性(31)がかつて警察に相談していた“人間関係トラブル” 
NEWSポストセブン
1995年、チャリティーゴルフ前夜祭に参加した“ジャンボ”こと尾崎将司さん(左)と長嶋茂雄さん
【追悼・ジャンボとミスターの物語】尾崎将司さんと長嶋茂雄さん、昭和のスポーツ史に名を刻んだレジェンド2人の重なる足跡 ライバルと切磋琢磨し、後進の育成に取り組んだ
週刊ポスト
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン
真美子さん(共同通信)が使用していたブランドとは
《ハワイ・ファミリーデートで真美子さんが持っていたプチプラバッグ》「同年代インフルエンサーのアスレジャーブランド」か?と話題に 実用性の高いトートバッグ、大谷は「娘のベビーカー担当」
NEWSポストセブン
郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「奥羽山脈周辺に“異常変動”が集中」「千葉県が大きく沈降」…2026年初めに警戒すべき5つの地域
週刊ポスト
ジャーナリストの溝口敦氏(左)とフリーライターの鈴木智彦氏
《溝口敦氏×鈴木智彦氏が対談》山口組抗争終結後の暴力団 勝ったはずの六代目山口組含めて勢力は縮小、トクリュウのほうが経済規模も大きく勢いがある現状
週刊ポスト