◆「ご心配かけています…失礼します」

ウオーキングをする山口達也

 現在、山口は冒頭で触れたウオーキングや、自転車などのトレーニングに励む。その姿は1年前と大きく異なる。山口をよく知る人物が明かす。

「山口さんは退院後、頭を丸め、耳元から顎にかけてヒゲをたくわえていて見た目は“激変”しています。静かに療養するため外見を変えたのもありますが、反省の意でもあったんだと思う。外出するときの服装はいつも決まってトレーニングウエアにニット帽とスニーカー。周囲に気づかれることはほとんどないそうです」

 1年にわたって治療を続け体調は上向いているというが、今も心身の状態は万全とは言えないようだ。ある日の山口は、自転車をスムーズに乗りこなして、自宅近辺を散策する。知人との会話で見せた表情は以前と同じ人なつこい彼の笑顔だった。

 だが別の日は様相が一変した。自転車のハンドルを持つ手が小刻みに震え、車体があっちへ行ったりこっちへ来たりと蛇行し、転倒。放心状態のように呆然としていた。

「躁鬱病は自然に治ることがなく、正しい治療をせず放置すると、再発を繰り返すといわれます。その上、いざ治療を始めても寛解するまで4~5年かかるとされるほど期間が長く、なかなか治らないことが特徴です。

 最近の山口さんは調子のいい日もありますが、体調がすぐれず、体が気持ちについていかない日もあるようです。必死に這いつくばってトレーニングをしていますが、苦しい時期だと思います」(前出・山口を知る人物)

 あれから1年、山口は何を思うのか。5月上旬の昼間、自宅へと帰る彼を直撃した。声をかけると一瞬驚いた顔で立ち止まる。しかし、口は固く閉ざされたままだ。現在の体調やTOKIO復帰への思いを聞くと、動揺した表情が浮かぶ。

──体調はどうですか。
「…すみません」

──TOKIOのみなさんとは連絡を?
「…」

──(復帰を)後押ししたいという声もあがっています。

 一瞬、優しい笑顔になった山口だが、すぐに申し訳なさそうな表情に変わり、小さく頭を下げた。そして、「ご心配かけています…失礼します」。そう言い残し、自転車にまたがるとペダルを勢いよくこいで去っていった。

※女性セブン2019年5月30日号

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