国内

雅子さま、療養生活の決定打は当時の宮内庁長官の言葉か

雅子さまの御髪に蝶がとまり、皇太子さまも満面の笑みがこぼれた(1998年8月、石川県ふれあい昆虫館で)

 1993年ご成婚され、2001年に愛子さまをご出産なさった新皇后雅子さま(55才)。そんな雅子さまが、2003年からご療養に入られた原因とはなんだったのか? 雅子さまは「適応障害」と宮内庁から発表された。

 決定打となったのは雅子さまが退院した後、当時の湯浅利夫宮内庁長官が発した言葉だった。

《皇室の将来を考えると、秋篠宮さまに3人目を希望したい》

 精神科医の片田珠美さんは、この発言が雅子さまを極限まで追い詰めたと指摘する。

「完璧主義で努力家の雅子さまは、それまで自らの努力で成功体験を積み重ねてこられました。それなのに出産後、愛子さまが男児でなかったことで第2子出産の期待が高まり、さらに湯浅長官の発言によって“自分は見捨てられた”との絶望感やストレスに見舞われたはずです」

 そもそも雅子さまは「適応障害」でなかった可能性が高いと片田さんが続ける。

「適応障害とは環境に適応できず情動面や行動面で問題が出現する病気ですが、ストレス因子がなくなれば6か月以内に治るとされます。雅子さまの病状は長すぎるので、適応障害とするのは適当ではありません。

 私は出産によるホルモンバランスの急激な変化に育児不安が重なった『産後うつ』に湯浅長官の不適切発言などのストレスや愛子さまの学校問題などが重なり、うつが長期化したとみています。うつと診断すると本人の性格に原因があるとされかねないため、環境を原因とする適応障害と発表したのではないでしょうか」

 そもそも一度目のご懐妊報道(1999年12月10日の朝日新聞朝刊)は、宮内庁内部の雅子さまに近い者からのリークだといわれている。というのも、非常にデリケートな基礎体温や尿検査といった情報までもが事細かく報じられたからだ。なお、雅子さまはこの報道後は流産された。

 また、愛子さまの公園デビューの時(2003年5月)も、お忍びのつもりが、ふたを開けてみれば一部の報道機関や一般人までもが大挙する大騒ぎに。警備面から強く反対していた宮内庁は、お忍びは難しいという状況をあえてつくり出すため、情報を漏らしたといわれている。

 こうした度重なる出来事に、両陛下は宮内庁に対する不信感を強め、雅子さまはますます孤立を強いられたのだった。

◆そして、ご快復へ

 その後の病状は一進一退だった。2008年4月、愛子さまが学習院初等科に入学されると、雅子さまの笑顔がよく見られるようになった。2009年1月には美智子さまの名代として宮中祭祀に出席され、その後の快復が期待された。

 だが2010年3月、やんちゃな男児が愛子さまや他の児童に乱暴な振る舞いをした「いじめ問題」が発覚すると、雅子さまは1年9か月続く「同伴登校」を開始される。

関連記事

トピックス

石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
元皇族の眞子さんが極秘出産していたことが報じられた
《極秘出産の眞子さんと“義母”》小室圭さんの母親・佳代さんには“直接おめでたの連絡” 干渉しない嫁姑関係に関係者は「一番楽なタイプの姑と言えるかも」
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
川崎春花
女子ゴルフ“トリプルボギー不倫”で協会が男性キャディにだけ「厳罰」 別の男女トラブル発覚時に“前例”となることが避けられる内容の処分に
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
《司忍組長の「山口組200年構想」》竹内新若頭による「急速な組織の若返り」と神戸山口組では「自宅差し押さえ」の“踏み絵”【終結宣言の余波】
NEWSポストセブン
第1子を出産した真美子さんと大谷(/時事通信フォト)
《母と2人で異国の子育て》真美子さんを支える「幼少期から大好きだったディズニーソング」…セーラームーン並みにテンションがアガる好きな曲「大谷に“布教”したんじゃ?」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン