「幸運の使者・龍が走るという吉相の地を龍脈といいます。風水では個々の家の中にも龍脈が走ると考え、それが玄関から家の中心を通る対角線、『ラッキーゾーン』です。
鬼門ライン同様、ラッキーゾーンをきれいに保つとどんどん幸運が入ってきますが、新元号の令和になったことで、さらにパワーアップさせるのが“ラベンダー色”。金色を帯びているとなおよし!
令和の“令”は美しく尊いという意味。白から高貴な紫へ移ろうラベンダー系の色が、新時代の幸せを引き込みます。
ラッキーゾーンの玄関ならオブジェやマット、食堂ならランチョンマットや食器、居間ならクッションやカーテンのリボンなどにラベンダー色を。ベランダや庭なら紫色の花を植えてもいいですね。柄やデザインに龍を取り入れるのもおすすめです」
◆人脈の頂点にいる自覚を持つことがシニアの開運法
開運のためにもう1つ大切なことは、“人のつながり”だとコパさんは言う。
「親に心配されて育ち、自分が親になれば子供を心配し、あの世への旅立ちが近づいたら死後の家族を心配する。
脈々と続くこのつながりは、今の時代、忘れられがちかもしれません。高齢になって人づきあいが減り、人の支えも必要になり、“自分はもう役に立たない”“孤独だ”などと考える人がいますが、とんでもない! 逆ですよ。
長い人生の中で出会った人、一緒に仕事をしたり遊んだりした仲間、自分が育てた子供や孫と、彼らを支えてくれる人たち。年を取れば取るほど人のつながりは増え、ピラミッドはどんどん高くなっていく。その頂点にいるのです」
もし今、体が不自由になっているとしても、これまでの人生が無になるわけではない。友人たちと昔のように会う機会は減っても、心の中をのぞけば思い出としてしっかり生きているはずだという。
「ぼくもこの年になって初めてわかったことですが、自分の“幸せ”は、子供や孫、自分とかかわってくれる人たちが幸せであること。自分が健康で長生きしてお金があったとしても、彼らが幸せでなければ幸せではないのです。
つまりシニアの開運法は、自分が作り上げてきたピラミッドの頂点にいることを自覚し、かかわってくれた人とのつながりを再認識すること。子や孫、次世代の人たちに自分の経験を話し、彼らと一緒に楽しい思い出をたくさん作ってあげることです」