『スムーズ・クリミナル』の見せ場は、体を傾ける『ゼロ・グラビティ』

◆難しい振り付けへの挑戦で思惑効果が!?

 メンバーには、右半身不随の人やがん患者もいるという。

「みんなが踊るのに合わせて、車椅子で上半身を動かしていたら、動かなかった右手の小指が突然動いたり、病気がちだった人が見違えるように元気になったり、外出恐怖症の人が練習に積極参加するようになったこともあります」

 ダンスと健康に関しての研究も進んでいるが、岐阜大学教育学部教授の春日晃章さんによると、ヒップホップを踊る平均年齢69才のダンスサークルメンバー(男女)と、一般の60代(男女)平均値を比べたところ、ダンスをする人の方が、高い敏捷性を記録したという結果が出ている。

「強いビートやアップテンポの曲に合わせて踊ることで、非日常的な速さを体験できます。さらに、みんなに合わせようとすることで、高齢者でも敏捷性が増した証拠といえます。反射神経がよくなれば転倒しにくく、その効果はヒップホップのみならず、MJのダンスにも期待できます」(春日さん)

 TSC50以外にも中高年が集まるダンスチームは全国に増殖中。どのチームにも共通するのは、自分たちが楽しむと同時に、地元を盛り上げようという心意気。地域のイベントへの参加や、高齢者、障がい者施設などへの慰問公演などを通して元気を届けている。

 ダンスを始めるのに、年齢は関係ない。メンバーは随時募集中というから、興味のあるあなたもぜひ。レッツ・ダンス♪

撮影/浅野剛

※女性セブン2019年6月20日号

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