便秘と下痢の繰り返しと並ぶ大腸がんの兆候は血便だ。大便に血が混じったら、大腸がんの疑いがあるため病院で検査を受けた方がいい。
「しかし女性は生理があるため、血にそれほど違和感を覚えず病院に行くのが遅れることがある。男性でも発見が遅れるのは痔のあるかたが多い。血を確認していても、ただの痔だと思って放置してしまうのです。毎日必死に大便をチェックする必要はありませんが、時折確認するようにしましょう」(森山さん)
いちばんの対策はがん検診だが、「女性は便潜血検査や内視鏡検査を避ける傾向がある」と森山さんは指摘する。
「さらに便潜血検査で陽性反応が出ても再検査に来ない人が多いと感じます。大腸がんは基本的に進行が遅く、ある程度進行しても治る可能性が高い。にもかかわらず女性の死亡率が高いのは、症状が出ていても放置しているのがいちばんの理由ではないでしょうか。兆候を見逃さないようにキャッチしつつ、便潜血検査は年に1度、内視鏡検査も40才を超えたら1回は受けてほしい」
※女性セブン2019年6月27日号