ライフ

御朱印集めがブームに 上皇陛下ゆかりの17の神社

明治神宮に来ていた「御朱印ガール」3人組。「マナーを守ってほしいです」と3人は訴える

 新時代・令和を迎えて早くもひと月半が経った今、上皇上皇后両陛下が訪れた神社をめぐり、「令和元年」の御朱印を集める人が増えている。神社仏閣専門家の坂原弘康さんはこう話す。

「全国にはおよそ8万社の神社があるといわれていますが、“〇〇神宮”と名乗っている神社は、皇室とゆかりのある神社で、歴代の天皇が祀られている神社もあります。さらに、天皇陛下が“勅使”と呼ばれる代理の使者を遣わせるのは、伊勢神宮と16の“勅祭社”だけです。

 これらの神社を、天皇陛下はご自分のためではなく、国民の代表として、“国を安らかにしてほしい”と、神様に拝まれます」

 17の神社のなかでも、今年4月に上皇上皇后両陛下が退位の報告のため参拝された伊勢神宮は別格の存在だ。皇室の祖先神とされる“天照大御神”が祀られているほか、皇位継承を象徴する宝である「三種の神器」のなかで、最も尊いとされる「八咫鏡」も安置されている。さらに、2017年6月からは、両陛下の長女・黒田清子さんが祭主に就任し、天皇陛下の代わりとして天照大御神に仕えている。

 そこで、上皇上皇后両陛下とゆかりが深い17の神社を紹介する。

●伊勢神宮 三重県伊勢市
天皇時代の訪問回数:5回
 皇太子時代の1959年4月に結婚報告で初参拝し、今年4月に最後に訪れた神社。正式名称は「神宮」で、「伊勢神宮」は通称である。

●賀茂御祖神社(下鴨神社) 京都府京都市
天皇時代の訪問回数:2回
 桓武天皇が平安遷都のために行幸したことを機に皇室と深くつながる。2016年に両陛下が上賀茂神社とともに私的参拝されたことでも話題に。

●賀茂別雷神社(上賀茂神社) 京都府京都市
天皇時代の訪問回数:2回
 下鴨神社とともに、平安京の守り神とされてきた神社。毎年5月15日に下鴨神社とともに行われる例祭「葵祭」は三勅祭の1つ。

●石清水八幡宮 京都府八幡市
天皇時代の訪問回数:1回
 毎年9月15日に三勅祭の1つ「石清水祭」がある。上皇陛下が誕生された際に作られた「守り刀」の兄弟刀が奉納されている。

●春日大社 奈良県奈良市
天皇時代の訪問回数:2回
 皇室とも縁が深い藤原氏の氏神を祀る。三勅祭である「春日祭」が毎年3月13日に行われる。

●氷川神社 埼玉県さいたま市
天皇時代の訪問回数:1回
 孝昭天皇の時代に創立し、武蔵国の一の宮とされる。明治天皇が京都から東京へ移った際、守り神として崇めた。

●熱田神宮 愛知県名古屋市
天皇時代の訪問回数:2回
 三種の神器の1つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」が祀られており、草薙剣そのものがご神体とされる。

関連記事

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン