闇営業のパーティーで熱唱する宮迫

 今回の問題にはいくつか批判されている点があるが、大きく分けて「闇営業そのもの」と、反社会的勢力からの金銭授受という2点がある。その両方にジュニアは他の芸人以上にアレルギー反応を持っているという。ジュニアをよく知る放送作家が語る。

「ジュニアさんは15才で兄とコンビを結成し、10代のうちに売れっ子になっていました。早くから収入が安定していたので、闇営業などする必要がなかったわけです。お笑いに対してストイックで、飲みの席でウインナーに爪楊枝を刺して、『これに面白いタイトルを付けよう』と大喜利を始めたり。お笑いにストイックだからこそ、よく言えば警戒心が強く、悪く言えばビビリなので、会社を通さずにギャラをもらうなんてことはしないタイプなんです。だから、闇営業にかかわった芸人たちを本気で軽蔑してるんです」

 もう一つの理由が、「笑いの違い」だという。そもそも雨上がり決死隊は千原兄弟の1年先輩にあたる。同時期に大阪でしのぎを削った間柄だが、ジュニアとはお笑いの方向性で相容れない部分もあった。

「雨上がりは若手時代、FUJIWARAや宮川大輔さんらと『吉本印天然素材』というユニットを組んでいて、早くに東京進出。若い女性たちからアイドル的人気を得ていました。一方、千原兄弟はその頃、心斎橋筋2丁目劇場の看板芸人として、ジャリズム、ケンドーコバヤシさんらと大阪の舞台に立ち続けていた。ジュニアさんは宮迫さん率いる『天然素材』の芸人たちとは『笑いのジャンルが違う』と常に言っています。根底にあるのは『東京進出はまず大阪で実績を作ってから』という思いです。それに宮迫さんたちは体を張って笑いを取るやり方なので“体育会系”で、自分たちは大喜利やトークライブで真面目な笑いを目指すから“文化系”と称しています。宮迫さんとはプライベートで飲みにいくこともほとんどありません」(前出・放送作家)

 それゆえに芸人仲間の馴れ合いになることがなかったのかもしれない。

詐欺グループの”会長”の妻を抱きしめる宮迫

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