「現在の大竹と同じように、当初は負け試合や差の付いた勝ち試合で投げていましたが、そこで抑えることで信頼を勝ち取っていき、最終的には胴上げ投手に。11.5ゲーム差からの逆転優勝を果たした“メークドラマ”の立役者の1人となった。長嶋茂雄監督は左投手の川口、宮本和知、阿波野秀幸、河野博文を“レフティーズ”と名付け、マスコミもその呼称を多用した。当時37歳でした」
川口はその2年後の1998年限りで引退したが、この時の活躍もあってか、引退後は巨人で1軍投手総合コーチまで務めた。大竹の場合、巨人移籍時の人的補償で広島に移籍した一岡竜司が安定した成績を残しているのを見て、忸怩たる思いを持っているはず。ここから意地を見せるか。