国内

天皇皇后両陛下と謁見したい各国首脳続々、紛争回避の効果も

「人格否定発言」以降、家族をしっかり守られている印象も定着した(写真・JMPA)

にこやかに微笑まれる両陛下(写真・JMPA)

 淡い若草色の生地に、白や橙、桃色の花が咲いた着物に身を包まれた雅子さま(55才)。5月のトランプ米大統領夫妻、6月のマクロン仏大統領夫妻を迎えられた時は、キャリアウーマンを彷彿とさせるスーツ姿だったので、7月1日、皇居・宮殿(東京・千代田区)にトルコのエルドアン大統領夫妻を迎えられた雅子さまの和装に、驚いた人も多いのではないだろうか。

「エルドアン大統領はイスラム主義を大切にする立場です。エミネ夫人は、いつもイスラム伝統のヘッドスカーフを被っています。

 雅子さまも、日本の伝統的な装いである着物を着られていました。元外交官であり、中東情勢に明るいとされる雅子さまらしい、おもてなしの工夫だったようにも感じられました」(官邸関係者)

 5月、令和初の国賓としてトランプ夫妻を接遇された際、流暢な英語でコミュニケーションをとられた天皇皇后両陛下のお姿は記憶に新しい。海外メディアもこぞって、雅子さまが名門米ハーバード大学を優秀な成績で卒業され、外務省で活躍されたキャリアウーマンであったことを報じた。それからというもの、「天皇皇后両陛下に謁見したい」という各国首脳からの申し出が後を絶たないという。

 実際、6月27日にはマクロン大統領、7月1日にはエルドアン大統領、翌2日にはサウジアラビアのムハンマド皇太子と会見し、来春には中国の習近平国家主席の接遇の調整が進んでいる。

 元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは次のように言う。

「昨今のグローバル社会において、皇室の国際親善はますます重要度を増しています。象徴たるお立場の天皇陛下を中心とした皇室のご活動は、政治家とは違って“駆け引き”はありません。だからこそ、諸外国との関係が政治的に複雑化する国際社会の中にあっても、各国首脳と個人対個人の友人関係が築きやすいのです。各国首脳もそれがわかっているからこそ、両陛下との会見を望むのだと思います。そして、皇室がそうした国際親善を深めることで、日本国や日本国民の評価を高めることにも繋がります」

◆日本にとっても良い影響

 たとえば、今回のトルコも複雑な国際情勢の中にある。2017年、アメリカ総領事館に勤務する職員を、政府転覆の疑いでトルコ側が逮捕したことなどで、アメリカとの関係が悪化。また、少数民族ウイグル族に対する人権侵害問題を巡って、中国との関係も穏やかではない。米中という二大国家との“衝突”が危惧されている。

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト