プライベートの時間を削るという点において、教師の仕事は芸能マネージャーの仕事と似ていると感じた。私自身、数年前、芸能プロダクションのマネージャーとして働いていたが、プライベートの時間はほぼなかった。業務時間が終わった後、クライアントからの電話に応対し、タレントから深夜に相談されることもあった。私は比較的、常に相談の電話やメールが来ても平気なタイプだったが、頻繁な連絡に「またか……」と精神的ダメージを受けるマネージャーも中にはいただろう。

「マネージャーに構ってもらえない」と嘆くタレントも、何名かいた。彼らは、おそらくマネージャーのプライベートを考えていないというより、業務内容を知らないのだろう。日々の業務にどれだけの時間を割いているのか、睡眠時間がどのくらい取れているのかなど、マネージャーの行動が見えないので、忙しさを想像ができず、甘えてしまう部分があるのだと思う。

 今回、「教員不足問題」で炎上したコメントを見てみると、「教師の仕事は授業の準備以外にも、テストの作成、休日出勤、運動会の準備などの業務で、手一杯だ」という意見をいくつか見つけた。おそらく、教師という仕事も生徒や保護者が知らない業務が存在し、それらを把握していないから、教師に頼ってしまいたくなるのだろう。しかし、頼りたいほうの親は、相手に寄りかかりすぎることで、味方である存在が離れていくかもしれないという事態まで、考えるべきだと私は思う。

「教師と保護者&生徒」、「マネージャーとタレント」というように、両者の職業は心を持たない“モノ”を商品として扱う仕事ではなく、「人対人」で成り立つ仕事だ。ぶつかることもあれば、理解し合えないことも多いだろう。距離が必然的に近くなってしまう関係だからこそ、仕事の相手(パートナー)に対する配慮が必要だ。

 どっちが偉いとか、立場が上という話ではなく、あくまでも長く付き合う“他人”なので、「ここから先は図々しいかな」と、自ら一線を引くことが、マナーであり、「先生にもプライベートな時間がある」という認識と気遣いがモンペにならない要素だと思う。

関連記事

トピックス

吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
大東さんが掃除をしていた王将本社ビル前の様子(写真/時事通信フォト
《「餃子の王将」社長射殺事件の初公判》無罪主張の田中幸雄被告は「大きなシノギもなかった」「陽気な性格」というエピソードも…「“決して”犯人ではありません」今後は黙秘貫くか
NEWSポストセブン
小磯の鼻を散策された上皇ご夫妻(2025年10月。読者提供)
美智子さまの大腿骨手術を担当した医師が収賄容疑で逮捕 家のローンは返済中、子供たちは私大医学部へ進学、それでもお金に困っている様子はなく…名医の隠された素顔
女性セブン
英放送局・BBCのスポーツキャスターであるエマ・ルイーズ・ジョーンズ(Instagramより)
《英・BBCキャスターの“穴のあいた恥ずかしい服”投稿》それでも「セクハラに毅然とした態度」で確固たる地位築く
NEWSポストセブン
北朝鮮の金正恩総書記(右)の後継候補とされる娘のジュエ氏(写真/朝鮮通信=時事)
北朝鮮・金正恩氏の後継候補である娘・ジュエ氏、漢字表記「主愛」が改名されている可能性を専門家が指摘 “革命の血統”の後継者として与えられる可能性が高い文字とは
週刊ポスト
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「箱わなで無差別に獲るなんて、クマの命を尊重しないやり方」北海道・知床で唱えられる“クマ保護”の主張 町によって価値観の違いも【揺れる現場ルポ】
週刊ポスト
火災発生後、室内から見たリアルな状況(FBより)
《やっと授かった乳児も犠牲に…》「“家”という名の煉獄に閉じ込められた」九死に一生を得た住民が回想する、絶望の光景【香港マンション火災】
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン