プライベートの時間を削るという点において、教師の仕事は芸能マネージャーの仕事と似ていると感じた。私自身、数年前、芸能プロダクションのマネージャーとして働いていたが、プライベートの時間はほぼなかった。業務時間が終わった後、クライアントからの電話に応対し、タレントから深夜に相談されることもあった。私は比較的、常に相談の電話やメールが来ても平気なタイプだったが、頻繁な連絡に「またか……」と精神的ダメージを受けるマネージャーも中にはいただろう。

「マネージャーに構ってもらえない」と嘆くタレントも、何名かいた。彼らは、おそらくマネージャーのプライベートを考えていないというより、業務内容を知らないのだろう。日々の業務にどれだけの時間を割いているのか、睡眠時間がどのくらい取れているのかなど、マネージャーの行動が見えないので、忙しさを想像ができず、甘えてしまう部分があるのだと思う。

 今回、「教員不足問題」で炎上したコメントを見てみると、「教師の仕事は授業の準備以外にも、テストの作成、休日出勤、運動会の準備などの業務で、手一杯だ」という意見をいくつか見つけた。おそらく、教師という仕事も生徒や保護者が知らない業務が存在し、それらを把握していないから、教師に頼ってしまいたくなるのだろう。しかし、頼りたいほうの親は、相手に寄りかかりすぎることで、味方である存在が離れていくかもしれないという事態まで、考えるべきだと私は思う。

「教師と保護者&生徒」、「マネージャーとタレント」というように、両者の職業は心を持たない“モノ”を商品として扱う仕事ではなく、「人対人」で成り立つ仕事だ。ぶつかることもあれば、理解し合えないことも多いだろう。距離が必然的に近くなってしまう関係だからこそ、仕事の相手(パートナー)に対する配慮が必要だ。

 どっちが偉いとか、立場が上という話ではなく、あくまでも長く付き合う“他人”なので、「ここから先は図々しいかな」と、自ら一線を引くことが、マナーであり、「先生にもプライベートな時間がある」という認識と気遣いがモンペにならない要素だと思う。

関連記事

トピックス

『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(時事通信フォト)
「濡れ髪にタオルを巻いて…」森下千里氏が新人候補時代に披露した“入浴施設ですっぴん!”の衝撃【環境大臣政務官に就任】
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン
高橋藍の帰国を待ち侘びた人は多い(左は共同通信、右は河北のインスタグラムより)
《イタリアから帰ってこなければ…》高橋藍の“帰国直後”にセクシー女優・河北彩伽が予告していた「バレープレイ動画」、uka.との「本命交際」報道も
NEWSポストセブン
歓喜の美酒に酔った真美子さんと大谷
《帰りは妻の運転で》大谷翔平、歴史に名を刻んだリーグ優勝の夜 夫人会メンバーがVIPルームでシャンパングラスを傾ける中、真美子さんは「運転があるので」と飲まず 
女性セブン
安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン