芸能

元山口組直参組長が芸能人との付き合い断った「所作の美学」

元山口組長が芸能人との交友を語る

 勝新太郎さんや高倉健さんなど、名だたる昭和スターたちと交友を重ねた元山口組直参組長・天野洋志穂(よしお)氏(79)は、「所作」という言葉をしきりに口にする。ふるまいや身のこなしだけでなく、「人としての生き方」も含ませて使っている。大スター鶴田浩二さんとの思い出、そしてその後は芸能界との付き合いを完全に断った理由について聞いた。ジャーナリストの伊藤博敏氏がリポートする。

 * * *
 天野は大スター、鶴田浩二とも交流があった。鶴田は1987年、肺がんで62歳の若さで死去するが、天野は、その「死」を予言している。

「ブラジルを訪問していた鶴さんの慰労会が天ぷら屋であり、『あまちゃんも来いへんか』と、誘われて行ったら、俊藤(※浩磁氏。東映のプロデューサー)さん、鶴さんの事務所の社長、文ちゃん(※菅原文太氏)なんかがおったんや。鶴さんは元気で、『1週間で(女を)13人抱いたぞ!』とか、本当かウソかわからん話で盛り上がった。

 ただ、わしには鶴さんの調子が悪そうに見えた。そこで、事務所の社長と文ちゃんと3人で帰る時、『鶴さん、死相が出とった』と正直にいうたら、文ちゃんが『あんなに元気やないか』って。でも、1か月後ぐらいに社長からの電話で、『もうあかんねん。肺を開けたらみんな転移してしもうて』と。『あまちゃん、どうしてわかったん』と、いわれた」

 付き合えば「一生もの」である。損得、貸借ではないから続く。天野は、芸能人と付き合うことに自分なりの一線を引き、一緒に酒を飲むときは店に人払いさせる、新幹線などで会っても自分から声をかけるのは控えるなど、その関係が表に出ないように努めた。

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン