ライブ会場から出てきた蒼井。山里とお揃いのリュックを背負っている

「やはり忙しすぎて取りに行くヒマがないというパターンが多いようです。松田聖子は1980年代、教習所に通い、その様子が雑誌に掲載されたりもしましたが、あまりに忙しくて免許は取れなかったようです。最近では、欅坂46に加入したメンバーが『免許を持っている』と告白したところ、彼女がグループ初の免許所有者だということが判明しました。

 人気アイドルの場合、時間を捻出するのはもちろん、教習所に通うのも一苦労です。かつては都内ではM駅近くのH、O駅近くのK、T駅近くのMなどが“芸能人御用達”の教習所でしたが、SNS全盛の今では、ファンが集って大騒ぎになりかねません」(同上)

 ただ、芸能界全体としては「免許を取らない」「自分で運転しない」というのが緩やかな流れのようだ。ベテラン芸能記者の石田春男氏は言う。

「事故を起こす確率は一般人も芸能人も同じですが、芸能人が違うのは、それが大きく報じられることです。稲垣吾郎、インパルスの堤下敦、NON STYLEの井上裕介など、交通トラブルで謹慎を余儀なくされた芸能人は数知れませんし、吉澤ひとみは引退に追い込まれました。高田純次も今年、接触事故でトラブルになったことが報じられています。

 交通トラブルを起こせば、人気に影響するのはもちろん、番組やCMの降板、作品のお蔵入りなど、事故以外のダメージは甚大です。将来的にも、車関係のCMやイベントには起用されないでしょうし、運転するシーンがある作品なども避けられてしまうでしょう。

 この点について危機管理が徹底しているのが、EXILEらを抱えるLDHです。『自分で運転しない』という“鉄の掟”を持つグループがあり、かつて3代目JSBの岩田剛典は『事務所の規則で運転しちゃダメなんですよ』と語っています。芸能人はただでさえスケジュールがハードな上、下手すれば一発で芸能人生が終わってしまうのですから、たとえ本人が運転したいと言っても、運転は誰かに任せるのが正解でしょう」

 コンプライアンスがうるさい今、スピード違反や駐車違反でも炎上する可能性はある。免許を持っていなかった山ちゃんは、その点でも“勝ち組”だったようだ。

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