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2019.08.30 07:00  週刊ポスト

死に至る「しこり」 男性は乳がんで年間数百人命を落とす

そのしこり、ほうっておいて大丈夫?

 年齢を重ねるにつれ、体のあちこちに出現する「しこり」には、命にかかわる重大疾病の“芽”が潜んでいる可能性がある。

 そもそも「しこり」とは何を指すのか。やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原医院院長の宇井千穂医師がこう話す。

「医学的な定義はありませんが、一般的には皮膚の下に異物が認識される状態を指します。健康な人がしこりとして違和感を覚えるもののほとんどがリンパ節の腫れです。これは風邪をひいたり、感染症にかかるなどすると、首まわりや腋の下、鼠径部に集中している免疫器官であるリンパ節が腫れます。これは正常な生体防御反応です。

 それ以外に考えられるのは何らかの理由で体にできる、かたまりである『腫瘤』。いわゆる『こぶ』のことですが、こちらは脂肪などが固まってできていることもあれば、悪性腫瘍であることもあります」

 悪性腫瘍の「しこり」といえば女性の乳がんが知られるが、実は乳がんは男性にも起こり得る。宇井医師の夫で順天堂大学医学部緩和医療学研究室の宇井睦人医師(総合診療医)が話す。

「年間数百人の男性が乳がんで命を落としていると推測されています。かかりやすい年齢は50~60代。男性は乳がん検診を受ける機会がないので、発見が遅れてしまうケースが少なくない。

 おおまかにいって『硬くて、根を張って動かない』、『徐々に大きくなるしこり』だと、がんの可能性が高まります」

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