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2019.10.02 07:00  週刊ポスト

災害を重視するヤクザが千葉の台風被災地に来なかった理由

台風15号の影響で屋根や壁が壊れた家屋と積み上げられたがれき(千葉県鋸南町 写真/共同通信社)

 災害が起きて真っ先に被災地に駆けつけるのは誰か。警察か、自衛隊か、はたまたボランティア団体か。否、ヤクザである。災害が起きると、彼らはいてもたってもいられなくなるのだという。ヤクザ事情に詳しいジャーナリストの溝口敦氏と、フリーライターの鈴木智彦氏が、災害とヤクザについて語りあった。

鈴木:千葉の台風の被災地に行っていたんですが、今回はヤクザの姿は目につかなかったです。

溝口:ヤクザは「火事と喧嘩は江戸の華」といわれた時代に火消しをしていた頃から、「危急存亡の秋」に“活躍”したいという気持ちが天性としてある。ただし、今回はその余地がなかったということでしょう。

鈴木:ヤクザの本領は、道路が寸断されていて陸の孤島になっているとか、なにも物資がなくて老人や子供が死にそうだというところに、政府より先に駆けつける、ということですから。

溝口:今回のように水で濡れた物を後片付けするというような地味で華のないことはしないんです。

鈴木:2016年に起きた熊本地震のときは、熊本にある神戸山口組の二次団体が、支援物資を配るなどのボランティアをやっていました。粉ミルクやおむつ、ナプキンなんかを配って。

溝口:分裂抗争で対立する六代目山口組の側もボランティアに行っていた。被災地で“呉越同舟”だったわけです。

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