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災害を重視するヤクザが千葉の台風被災地に来なかった理由

1995年1月17日、崩壊した阪神高速道路で落ちずに止まったバス(写真/共同通信社)

鈴木:山口組の災害支援といえば、やはり1995年に起きた阪神・淡路大震災でしょう。

溝口:そうですね。山口組は全国に100人以上いる直系組長から100万~200万円ほど、計2億円を拠出させて、カップやスナック菓子などの食料品や、防寒着、下着、カセットコンロなどの救援物資を、近隣住民や避難所まで配達しました。

鈴木:ヤクザの機動力を活かして物資を集めて、神戸市内の山口組本部を中心にして被災地に10数か所の拠点を作り、かなり大がかりに炊き出しをやったそうです。地域は断水しているのに、山口組本部に行けば水があったから、そこで水配りまでやりました。

溝口:写真週刊誌は、甲斐甲斐しく働いている五代目山口組組長・渡辺芳則の写真まで掲載しました。

鈴木:山口組としては、純粋に世の中の役に立ちたいという気持ちだったんでしょうが、一時的なイメージアップにつながったのは間違いない。

溝口:東日本大震災のときも、ヤクザはトラックを何台も借り切って、物資を届けたりしていました。

鈴木:原発事故が起きたこともあり、道路が遮断されていた。こういうところに真っ先に駆けつけるのがヤクザですよね。当時、「伊達直人(漫画『タイガーマスク』の主人公)」の名前で匿名寄付するのが流行っていたから、それに倣って物資を置いてきて、感謝状をもらったヤクザは本当に嬉しそうでした。

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