スポーツ

SB工藤公康監督、管理型で反発する選手多いが来季続投は濃厚

工藤監督の手腕への評価は高いが…(時事通信フォト)

 2000年以来となった巨人対ソフトバンクの日本シリーズ。19年前、原辰徳・監督はヘッドコーチとして、工藤公康・監督は投手として、どちらも巨人に在籍していた。時は流れ、2人は押しも押されもせぬ名将となり相見えたが、両チームのベンチ内ではどうやら不穏な空気が流れている。

 就任1年目からリーグ優勝を成し遂げた巨人の原監督だが、日本一を目指す戦いの直前に鈴木尚広・一軍外野守備走塁コーチが「一身上の都合」として退団を発表。これまでにすでにファームで6人のコーチが退団になっており、その他のコーチとの関係も円滑とは言えないようだ。

 また、巨人の長年の懸案「正捕手問題」も意外な展開を見せている。シーズン序盤から炭谷銀仁朗(32)、小林誠司(30)、大城卓三(26)の併用が続いたが、終盤になって重要な試合での起用が多くなったのが大城だ。若手の台頭はチーム内に軋轢を招きかねない。

 不穏な空気は投手陣にも広がっている。不調のエース・菅野智之(29)がチームで浮いているため、「若い選手たちは“(原監督の甥である)菅野さんがいると監督やコーチの愚痴も言えない”と敬遠しているようです」(巨人番記者)という。

 対するソフトバンク・工藤監督はどうか。巨人・原監督はCSで絶好調の2番・坂本勇人(30)に送りバントのサインを出す驚きの采配を見せたが、工藤監督の“非情采配”はそれ以上だ。ソフトバンクでコーチの経験もある野球評論家の杉本正氏が言う。

「工藤監督はCSで、レギュラーシーズンで5年連続シーズンフル出場している松田宣浩(36)をスタメンから外し、“CS男”と呼ばれたかつての4番・内川聖一にもためらわず代打・長谷川勇也(34)を送った。

 長谷川が同点タイムリーを放ち、松田に代わって抜擢された中村晃(29)や牧原大成(27)が結果を残したことで工藤采配は評価されたが、リスクも高かった」

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン