リーグ優勝を逃しながらも2年連続でCSを勝ち抜けたのは、短期決戦の妙を知り尽くした指揮官の手腕によるところが大きい。しかし、工藤政権に強い逆風が吹いているという。ソフトバンク番記者が言う。

「管理型で細かいところにまで口を出す工藤監督に反発する選手は多い。昨年までは達川光男・元ヘッドコーチが監督と選手の間で潤滑油となっていたが、達川氏の退団で選手たちとの距離は大きくなっていった。

 工藤監督は今季が3年契約の最終年なので、西武にリーグ優勝をさらわれた時点では、次期監督に秋山幸二・前監督を据える人事も進んでいたようです。

 秋山前監督は夫人の病気のために勇退したが、その手腕は高く評価されており、人望も厚い。“工藤監督の実績は秋山さんの遺産”と悪し様に言う関係者も少なくなかった。ただ、4連勝での日本シリーズ進出で来季の続投は濃厚となった。選手たちには落胆が感じられます」

※週刊ポスト2019年11月1日号

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