また、ウールや布製品などをかじったり、食べてしまう行為は「ウールサッキング」とも呼ばれる。特に、子猫の頃に母猫から離された猫や、アジア系品種の猫はなりやすいといわれている。
「運動不足解消のためには、キャットタワーを設置する、刺激が足りず、退屈にさせているようならおもちゃを与える、環境の変化に耐えられないようなら、安心して1匹になれる空間をつくってあげるなど、ストレスを生まない環境づくりを飼い主と二人三脚でしていきます。こういった環境改善とともに、必要であれば抗うつ薬や抗不安薬など、薬物治療も取り入れる場合もあります」
問題行動の裏に大きな病気が隠れている場合もある。猫の行動が気になったら、まずはかかりつけ医に相談しよう。
問題行動に対して猫を叱りつけると、余計にストレスがかかって問題が悪化したり、逆にこの行動をとると飼い主が自分に関心を持ってくれると勘違いし、問題行動を繰り返すこともある。
叱るのではなく、問題行動を生む原因を排除しよう。
※女性セブン2019年10月31日号