「もちろん全ての選手の成績が上がるわけではないですが、背番号変更の効果はあると言っていいでしょう。今年、42から11に変更した山口俊は最多勝に輝きました。機械的に変更させられるのではなく、原監督が『別所毅彦さんや斎藤雅樹が身に付けたエース番号だ』と必ず自ら言葉を添える。
メッセージ性を明確にしてくれるので、選手のやる気も沸いてくる。試合での采配面だけでなく、そういう配慮が選手を導く要因になっている。野球選手は何かとゲン担ぎをする傾向があり、ある意味暗示にかかりやすい。原監督の背番号変更は選手を上手く乗せる1つの有効な手段になっています」
今季限りで引退し、来季から2軍監督を務める阿部慎之助は、原監督が指導者生活をスタートさせた時と同じ背番号80を付ける予定だ。伸び盛りの若手も多い巨人。今オフも、原監督による背番号の大量シャッフルはあるか。