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2019.11.26 16:00  週刊ポスト

長嶋茂雄氏と王貞治氏 更改時に白紙置かれる特別待遇だった

王貞治氏はやはり別格だった(時事通信フォト)

 1967年にドラフト10位で巨人に入団し、1971年に新人王を獲得した関本四十四(しとし)も「ONは別格だった」と振り返る。

「当時の給料は、茶封筒に入れて手渡しで支払われていた。事務のヨボヨボのおじいさんが、西銀座にある球団事務所から高級風呂敷に包んで運び、ロッカールームで配られる。

 ONはこの茶封筒が立つほど厚みがあるんですよ。森(祇晶)さんがその半分ぐらいで、ホリさん(堀内恒夫)がさらに半分。僕の封筒はペラペラで情けなかった(苦笑)」

 契約更改の待遇も大違いだったという。

「二軍の選手は、全員でバスを借りて球団事務所まで向かいました。すると、クビになった選手も一緒にバスに乗って帰らないといけない。来年も残れる選手は契約書の控えが入った茶封筒を持ち、残れない選手は手ぶら。残酷でした。

 一軍になれば個々に球団事務所に行って、契約書にハンコをついた。ですが、スーツにネクタイを結ぶ慣れない服装だけで緊張するし、豪華な交渉部屋の雰囲気に飲まれ、何も言えずにハンコをつく選手ばかりでした。年1回の機会なので、待遇や環境のことも要求しようと気負って乗り込むんですが、話したいことの10分の1も言えずに帰りましたね」(関本)

※週刊ポスト2019年12月6日号

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