番組公式ホームページによれば、物語は光秀の前半生に光を当てるとのこと。出演者リストに父親役と光秀の子役時代の配役が欠けていることから、出生のエピソードや幼児期については回想ですら描かれない可能性がある。会話の節々に出てくる程度で、出生地と父については明言しないつもりかもしれない。それはそれで、角を立たせずに済む賢明な判断なのだろう。
同ホームページには人物相関図もあり、本木雅弘演じる斎藤道三の長男・義龍(伊藤英明)は光秀の学友、川口春奈演じる娘の濃姫(帰蝶)はいとこの関係、とある。光秀の叔母が斎藤道三の正室という設定だからだが、光秀と道三、義龍、濃姫の関係性がどのように描かれるのか。放送開始が待ち遠しい。
【プロフィール】しまざき・すすむ/1963年、東京生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒。旅行代理店勤務、歴史雑誌の編集を経て現在は作家として活動している。著書に『ざんねんな日本史』(小学館新書)、『いっきにわかる! 世界史のミカタ』(辰巳出版)、『いっきに読める史記』(PHPエディターズ・グループ)など著書多数。最新刊に『ここが一番おもしろい! 三国志 謎の収集』(青春出版社)がある。