ビジネス

ブラック企業を転々、現在求職中の41歳男性が持つこだわり

 清水さんはビジネス系専門学校を卒業後、消費者金融に就職した。いわゆるサラ金である。当時は就職氷河期真っ只中、これでも専門学校では優秀なほうだったという。

「サラ金って下手すると若い子は知らないかも。就職先として人気の時期もあったんですよ。僕も年をとったなあ」

 強引な貸付や取り立てなどが社会問題化した1970年代後半、サラ金はCMのテレビ放送を排除される存在になっていた。その後、貸金業法や出資法が変更され悪質業者が排除され、消費者金融は1990年代に入るとイメージ回復に躍起となった。おなじみの曲でダンサーズが踊り、三人組の宇宙人が「ラララむじんくん」と歌い、チワワのクーちゃんが見つめ、サッカーブラジル代表の英雄だったジーコが「ヒトリデデキター!」と叫ぶ、各社工夫をこらしたCMでお茶の間を席巻した。そんな時代もあったのだ。

「上場企業だったけど、やっぱり金貸しは金貸しだった。事務採用のはずが即営業、ティッシュ配りと金借りに来るクズどもの対応。回収は別部隊だったけど、体育会系で店長からは殴られたり蹴られたり、それが当たり前だった」

 会社や業種にもよるのだろうが、1990年代までは職場でも暴力が容認、少なくとも否定されなかった。私もどこの出版社とは言わないが、普通に殴られたことがあるし全裸にされたこともある。いまだったら大変な問題になる話だが、20世紀とはそういう時代だった。セクハラに至ってはなにそれ美味しいの、と言いたくなるほど問題が共有されていなかったのである。

「バブル弾けて就職難の入り口、そんな会社でも入れたら御の字だったよ。有名大学出た奴もサラ金にたくさん入ってきた。後輩には早稲田や明治、国公立もいた。うまく立ち回れる奴もいたけど、弱っちいのは高卒上司に壊されて辞めてたな、サラ金の高卒上司ってことは1980年代に、取り立てで追い込んで何人首吊らせたかを自慢するような猛者揃いだからね。部下を灰皿で殴って病院送りとか、容赦なかったよ」

関連記事

トピックス

肺がんのため亡くなったフリーアナウンサーの久米宏さん(時事通信フォト)
【追悼】久米宏さん 本誌だけに綴っていた「完全禁煙」と「筑紫哲也さんとの“再会”」
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)(左・SNSより、右・飲食店サイトより、現在は削除済み)
《不同意性交で再逮捕》「被害者の子が眼帯をつけていたことも」「シラフで常連にブチギレ」鈴木麻央耶容疑者がガルバ店員を洗脳し“立ちんぼ”強要…店舗関係者が明かした“悪評”
NEWSポストセブン
再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《“日本中を騒がせた”ラブホ問題から復活》小川晶前橋市長、説明に「納得してない」人が52%だったにもかかわらず再選できたのはなぜか?臨床心理士「美化され…」
NEWSポストセブン
モデルやレースクイーンとして活動する瀬名ひなのさん(Xより)
《下半身をズームで“どアップ”》「バレないように隣のブースから…」レースクイーン・瀬名ひなのが明かした卑劣な”マナー違反撮影“、SNSの誹謗中傷に「『コンパニオンいらない』は暴論」
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《鎖骨をあらわに予告》金髪美女インフルエンサーが“12時間で1000人以上と関係”の自己ベスト更新に挑戦か、「私が控えめにするべき時ではありません」と“お騒がせ活動”に意欲
NEWSポストセブン
美貌と強硬姿勢で知られるノーム氏は、トランプ大統領に登用された「MAGAビューティ」の一人として知られる(写真/Getty Images)
〈タイトスーツに身を包む美貌の長官〉米・ミネアポリスで移民当局が女性射殺 責任者のクリスティ・ノーム国土安全保障長官をめぐる“評価”「美しさと支配の象徴」
NEWSポストセブン
再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《ラブホ通い詰め問題》「1日100人に謝罪&挨拶」「ポエティックなインスタ投稿」で小川晶氏が前橋市長に返り咲き、支援者は「皮肉だけど、山本一太さんに感謝状を渡したい(笑)」
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
「クスリを支配の道具に」「行為中に使う客層も…」変わり果てた中国人美女インフルエンサーが保護されたシアヌークビル、専門家が語る現地アングラ界隈のリアル
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈自慢のロングヘアがボサボサに…〉中国美女インフルエンサー(20)、精神に異常をきたして路上生活…母親が電話で抱いた疑念「話し方を指示されているのでは」【高給求めてカンボジアに渡航も】
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン