ライフ

可燃性すさまじい「お箸の持ち方問題」 ダルビッシュも参戦

賛否両論繰り広げられた「箸の持ち方問題」(写真/アフロ)

 ツイッターで、時事ネタやネットの出来事を日々つぶやき、『立て板に泥水』『深爪流~役に立ちそうで立たない少し役に立つ話』(ともにKADOKAWA)の著書がある主婦、深爪さん(@fukazume_taro)が、ネットでの“可燃性”をがすさまじい、「お箸の持ち方問題」について綴る。

 * * *
 先日、プロ野球選手・ダルビッシュ有さんの、「『お箸の持ち方はこうでないと行儀が悪いから、そんな奴は非難されて当たり前だ』って言い出したん誰なんやろ」という問いかけが発端となり、ツイッターでは「お箸の持ち方」論争が繰り広げられた。

 ダルビッシュさんはさらに、「『正しいマナー』なんて価値観人それぞれなんだから、自分の正しいを大事にすればいい」「自分で言うのは変やけど俺は酷い」と付け加え、自分の箸の持ち方を撮影した動画を投稿して「これが令和のスタンダード」とツイートした。

 すると、「国際的に活躍する日本人なのに残念過ぎる」「そんなのが『令和のスタンダード』なわけがない。開き直るのか」などと批判が殺到したという。「これが令和のスタンダード」というダルビッシュ渾身のボケも笑ってもらえないほど、“お箸警察”のみなさんの逆鱗に触れてしまったようだ。

 と、他人事のように述べてみたが、かく言う私も箸は正しく持てた方がいいと思っている側の人間である。以前、「しつけやマナーは『相手を不快にすること』以外は全く重要視しない。だから子供の箸の持ち方なんかどうでもいい」と主張する母親のツイートを見たことがあるが、私は、箸の持ち方や食べ方がおかしい人と一緒に食事をするのは割と不快なので共感できなかった。

というか、マナー以前に、箸の持ち方や食べ方が美しいとそれだけで周囲に好印象を与えることも多いし、それをしつけてやることは子供にとって生きていく上で大いなるアドバンテージになると考えているので、私には「どうでもいい」とは全く思えなかったのだ。

 若い頃、顔がよくてやさしくて下半身的な意味でも最高の男性とつきあっていた。しかしながら、彼の食べ物を頬いっぱいに入れて食事する姿がどうにもがまんできず、別れたことがある。いまだにハムスターを見ると彼を思い出す程度にはトラウマだ。このように、食べ方に関しては「生理的に無理」が発動しがち、というのを鑑みてもやはり箸の持ち方は重要だと思うのである。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン