マスク姿の中国東方航空CA(AFP=時事通信フォト)

マスク姿の中国東方航空CA(AFP=時事通信フォト)

◆過去最多利用者記録の空港も「国際線ゼロ」に

 地方空港はコロナショック直前まではインバウンド需要で利用客増が続いているところが多かった。昨年6月に開港10周年を迎えた静岡空港もそのひとつだ。

 2018年度の搭乗客は初めて目標の70万人を上回る71万4239人を記録。記念式典で運営会社の富士山静岡空港の西村等社長は、〈20年後には倍増の135万人を、2019年度は77万人を目指す〉としていた。その後もインバウンド中心の地方空港として好調が続き、2020年1月には国内線・国際線合わせた搭乗客数が6万5159人と、前年同期を約1万人上回り、1月として過去最多を記録した。

 そんな矢先、コロナショックが直撃した。静岡─寧波線、静岡─杭州線など中国路線の欠航が相次ぎ、静岡─ソウル線も欠航に。ついには開港以来初めて国際線の運航がゼロとなる状況に陥ってしまった。

 2019年度の年間搭乗者数77万人の目標達成も困難視されている。空港内は搭乗客だけでなく見学者も減り、空港内店舗関係者の〈先が見えない状態でかなり厳しい〉と不安げな声が地元メディアに紹介されている。

 減便、欠航で利用客が減った各地の地方空港の周辺ではレンタカー、土産物屋、タクシーなどさまざまな業者から、「キャンセル続きでどうにもならない」「この状態が長く続けばやめざるを得ない」といった悲痛な声が上がっている。空港を利用してきた地元客からも「今は仕方ないけど、このままなし崩し的に減便体制が維持されないようにして欲しい」と原状回復を求める声も出ている。

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