「点数を出すには、歌に感情を込めないこと。たんたんと音通りに歌うこと。それをしやすい曲で、音の高低差が小さく、ボロが出にくい短い歌がいいんです」(佐々木さん、以下「」内同)
練習しなくても高得点が出たら、自分に“合う曲”なんだって。
「曲が決まったら練習、練習、また練習。1000本ノックですか?」と編集Mちゃんが不安げに淳平先生を見上げれば、「いやいや、ただ歌えばいいわけではありません」(淳平先生・以下同)。
ひとつずつ課題をクリアして歌うことが大事なんだって。たとえば…。息はいっぱい吸って、意識してちょっとずつ吐く練習。マイクを離したり近づけたりして、抑揚をつける練習。大げさなくらいでちょうどいいんだそう。
「AIの基準で歌うと最初はすごく窮屈だけど、必ず結果は出ます。頑張りましょう」
それともうひとつ。淳平先生は言わなかったけど、私は決定的な方法を見つけちゃった。それは、歌のうまい人と一緒に歌うこと。息の継ぎ方、声の出し方、張り方まで、たった1曲でかなり習得できるよ。歌うって、なんて楽しいんでしょ。
◆【実力判定】とりあえず熱唱してみました
オバが歌ったのは十八番、松田聖子の名曲、『赤いスイートピー』。オバにしては高得点の82.698点で全国平均をちょい上回った。Mちゃんは、柏原芳恵の『春なのに』で、85.261点。
「ふたりとももったいない歌い方をしています」
ここから、淳平先生によるレッスンが始まった!
●教えてくれたのは?
シンガーソングライター・佐々木淳平さん(39才)
アニソン、ミュージカルシンガー。カラオケで30曲以上100点を出したのをきっかけに、YouTubeで『カラオケ100点おじさんチャンネル』を開設。2年足らずで登録者数9万人超え。『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)、ミュージカル『ミス・サイゴン』(5月23日~6月28日 帝国劇場にて)に出演予定。
◆【レッスン1】AI先生の攻略法を伝授します
「カラオケの機能をフルに使うこと。ガイドメロディーをオンにすると、バーの長さや位置で音の高さ、長さがわかります。原曲を間違えて覚えていると、すぐにわかりますよ」