しっかり手を繋ぐ安倍夫妻(時事通信フォト)
そんなまことしやかな話も永田町で囁かれたが、周囲を取材すると、まったく異なる。二人は実に相思相愛だと感じる。
昭恵が酒好きでしょっちゅう飲み歩くのは、よく知られている。夫抜きで酒豪の加計学園理事長の加計孝太郎と酩酊するまで深酒し、帰宅したところを番記者に目撃されたこともある。さすがにそのときは、夫にきつくたしなめられたそうだが、当人の酒癖は容易に改善しない。彼女には芸能人や文化人の飲み友達が多い。時には帰宅が深夜になり夫より遅い場合もある。あるジャーナリストが、次のようなエピソードを打ち明けてくれた。
「夫婦そろって有名人好きなので共通の友人も多い。それでアッキーが友だちを連れて夜遅くに帰宅すると、総理が出迎えてくれるのだそうです。総理がパジャマのまま水割り用の氷とミネラルウォーターを運んできたので、さすがにびっくりしたとある飲み友達から聞きました」
ひょっとすると家では、夫唱婦随ではなく、婦唱夫随なのかもしれない。
◆原点は合コン仲間
安倍晋三と昭恵、共通の友人である増岡聡一郎(鉄鋼ビルディング専務)に二人の出会いについて尋ねたことがある。1962年生まれの増岡は昭恵と同じ歳だ。永田町や霞が関、丸の内界隈では名の通った人物で、河口湖畔のゴルフ場で安倍と一緒にラウンドする間柄でもある。昭恵が自身のFBに「男たちの悪巧み」と題してアップした写真には、加計たちと一緒に増岡の姿があった。増岡は首相より昭恵のほうが付き合いが古いという。