コロナに打ち克つために、今からでも禁煙を(時事通信フォト)
米医学誌『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された論文によると、中国の患者1099人を分析したところ、非喫煙者の重症率は14%だったが喫煙者は24%に上ったという。
新型コロナに感染して亡くなった志村けんさん(享年70)や、重症化して集中治療室(ICU)で人工呼吸器をつけている元プロ野球選手の梨田昌孝さん(66才)も喫煙者だった。一方で感染したものの回復して退院した日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62才)は非喫煙者だ。
千種病院の総合内科医である近藤千種さんが説明する。
「たばこを吸いすぎると肺胞が硬くなって肺の弾力性が低下し、空気がうまく吐き出せなくなります。しかも喫煙所は換気が悪い密閉空間で、人が密集して近距離で会話が行われるという『3つの密』が重なるエリアです。ただでさえ重症化リスクを抱える喫煙者にとって喫煙所はリスクが高すぎます」
※女性セブン2020年4月23日号