国際情報

中国で人工衛星に「武漢号」命名 市民のガス抜き狙いか

歴史ある銭湯が危機に

人工衛星のネーミングが話題に

 中国で宇宙開発を担当する国有企業の中国航天科工集団有限公司が、「武漢号」と名付けた人工衛星を4月中に打ち上げることが分かった。この衛星の本体には「医療従事者に敬意を表する群像」が描かれている。この理由は、新型コロナウイルス感染の震源地となった武漢市で、1月から医療活動を行った数万人の医師や看護師ら医療従事者に敬意を示すためだという。

 しかし、ネット上では、「武漢は8日に都市封鎖が解除されたが、まだまだ市民は感染の不安にさいなまれており、人口衛星に武漢の名前を付けるという美談に仕立て上げて、市民が暴動を起こさないためのガス抜きではないか」との声も出ている。中国新聞網などが報じた。

「武漢号」と名付けられる人工衛星は、低軌道で地球をカバーする「宇宙IoT」通信伝送サービスを担当し、コンテナ、海洋、船舶、電力、災害、環境、林業、建機などの業界で活用されるという。

 このような通信サービスと武漢市とは直接の関係はないが、習近平国家主席の側近の中国共産党幹部が大手国有企業である同公司に「武漢号」と名付けるよう圧力をかけたとみられる。

 この背景には、武漢市で1月下旬から2か月半も都市封鎖が実施され、市民は不満が爆発寸前であるからでは、という見方も出ている。実際、中国政府は武漢や湖北省の住民による暴動を警戒するよう地方政府に呼びかける文書を通達している。

関連記事

トピックス

米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
新聞・テレビにとってなぜ「高市政権ができない」ほうが有り難いのか(時事通信フォト)
《自民党総裁選の予測も大外れ》解散風を煽り「自民苦戦」を書き立てる新聞・テレビから透けて見える“高市政権では政権中枢に食い込めない”メディアの事情
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
女性初の自民党総裁に就いた高市早苗氏(時事通信フォト)
《高市早苗氏、自民党総裁選での逆転劇》麻生氏の心変わりの理由は“党員票”と舛添要一氏が指摘「党員の意見を最優先することがもっとも無難で納得できる理由になる」 
女性セブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
NEWSポストセブン