●『善通寺しこく屋』の「きつねうどん」(400円・税込み)
この店が増えるといい、と思っている人が少なくないようだ。立ち食いそばのしつこい甘味に食傷している人に勧めたい店だ。あっさりとした薄味のつゆに、コシのあるうどんと、それに種類の多いトッピングも楽しい。
出汁は香川から運ばれてくるいりこ(煮干し)を使い、きつねうどんには大判の油揚げがのる。「油揚げは出汁で炊いて蒸らしてふっくら感を出しています」と、店長の金澤鶴一さん。軽い甘味のある油揚げが、つゆの品のいい塩味とうまく合う。うどんも「コシと硬さは違う」とこだわるだけあって、歯触りもたいへんよい。じーんとしみる一杯だ。
・住所:東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル B1F
・営業時間:11時~14時30分(L.O.)、17時からは居酒屋形態に
・休:土曜・日曜・祝日
●『ぷくいち』の「府中焼き・豚玉」(850円・税込み)
お好み焼きは世界に誇るべき傑作料理だ、と小麦粉料理大好きなイタリアから来た知人が言っていた。「ぷくいち」の「府中焼き」を食べると、納得だ。
広島・福山市出身の経営者を含めたスタッフが「(隣接する)府中市で出す細麺入りのお好み焼きのおいしさを広めたい」と東京で開業。小麦粉や牛ミンチ肉の焦げる匂いが鼻孔をくすぐり、千切りキャベツ、卵、それにパリッとした麺による多様な食感、加えて甘辛カープソースのやさしい刺激が至福の気分だ。店内では、老いも若きもがおいしそうに舌鼓を打っている。空間的な余裕ある店内では、鉄板焼きのメニューも楽しめる。
・住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-11-14 土屋ビル 1F
・営業時間:月~金17時~23時30分(L.O.)、土日祝はランチ営業あり11時30分~14時
・休:月曜