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スポーツ中止で苦境のスポーツ紙、政権批判や芸能重視に舵

スポーツ紙の1面が政治ネタに

 プロ野球やJリーグを始め、スポーツイベントが軒並み中止・延期になって困り果てたスポーツ紙。逆風の中で各紙が打開策をひねり出そうともがいていた。

 たとえば、“阪神至上主義”を貫くデイリースポーツは、4月9日の1面で「猛虎クロスワード」を掲載するなど独自路線が大きな話題を呼んだ。“巨人機関紙”のスポーツ報知は、豪華OB陣を登場させマニアックなフォーム解説などを掲載している。

 そうした中で、思わぬ鉱脈を掘り当てたのがニッカンスポーツ。2月29日に1面トップで「安倍政権、ふざけるな!!」との大見出しを掲げ、政権批判を展開。これが後の紙面作りに活きた。

「系列紙の朝日ばりに安倍さんを批判したらネットで絶賛され、部数も伸びました。これを受けて政権批判の方向に舵を切った」(ニッカン記者)

 4月13日の1面では、安倍首相が星野源の曲に合わせて自宅で優雅にくつろぐ様子をツイッターに投稿したことを、「安倍は貴族か!!」との見出しで批判した。

「こちらも大反響でした。ちなみに2月29日の大阪版のニッカン1面は『初甲子園鮮烈デビュー・ボーア全方向弾』と阪神の新外国人選手を取り上げましたが、4月13日は『東京に合わせろ』との指示が出て、東京版と同じ1面になりました」(別のニッカン記者)

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