【1階・居間】
弟の浩二が生まれた記念に三郎が買ってきた蓄音機は居間に。撮影で使用しているのは1929年頃に販売されたと思われる日本製。
実際にレコードを聴くことができるが、オンエアでは音をかぶせているとのこと。当時のレコードは78回転で、LP盤1枚に収録できるのは5分程度だったため、交響曲など長いものは複数枚セット。しかも割れやすいので立派な箱に収められていた。
【1階・廊下】
廊下の壁には電話が。商売をしている古山家は裕一が生まれた明治42年にはすでに設置済み。ちなみに、伯父・茂兵衛宅には電話室があるが、現存している家でのロケ撮影だという。
【門・玄関】
ほとんど出てこないが、古山家に立派な門と玄関がある。しかし裏通りに面しているため、裕一は店から出入りすることが多い。
【2階・裕一の部屋】
自分に自信を持てなかった子供時代は殺風景だったが、音楽に出会ってからは楽譜や音楽グッズが増えていく。弟・浩二の部屋は、廊下をはさんで向かい側にある。
商業学校の入学祝いにまさが買ってくれた卓上ピアノ。裕一は楽器を使わないで作曲するが、唯一このピアノだけは作曲に用い、大人になっても手放さない。
イラスト/別府麻衣
※女性セブン2020年5月7・14日号