国際情報

金正男氏長男・ハンソル氏、北朝鮮の不測の事態キーマンに?

キム・ハンソル氏にも注目が集まる(YouTube/YONHAP NEWS/AFLO)

 にわかに朝鮮半島に不穏な空気が漂い始めた。金正恩重篤情報──いま北に不測の事態が起きれば、米中韓を巻き込む外交的混乱は避けられない。この重大局面の“真のキーマン”とは──。

 正恩氏の身に“万が一”が生じた時、後継者や政治体制はどうなるのか。ジャーナリスト・五味洋治氏はこう見る。

「後継者の最有力候補は妹の金与正です。今年に入って、金正恩が“軍事以外の外交や内政は与正に任せる”と発言し、実質的な後継者指名をしたとの噂がまことしやかに流れています。

 問題は、実際に与正が後継者となった時、軍の支持を得られるかどうか。経済制裁により中朝貿易が7割減となるなど、経済は相当に疲弊している。軍や民衆がもう我慢ならんと反旗を翻す可能性があります」

 そうなれば国内に大混乱が生じ、無政府状態に陥るのは必至だ。そこで事態収拾のキーマンとして登場する可能性が囁かれるのが、故・金正日総書記の孫であり、2017年にマレーシアの空港ロビーで殺害された金正男氏の長男・金ハンソル氏である。

 ハンソル氏は父が殺害された直後、YouTubeを通じて「私の名前は金ハンソル、北朝鮮の金一族の一員だ」と呼びかけたことで注目を集めた。当時住んでいたマカオからの脱出を助けたのは、北朝鮮反体制派の「自由朝鮮」メンバーとされる。同団体は昨年2月、スペインの北朝鮮大使館襲撃事件を起こしたことでも知られる。

 ハンソル氏の父・正男氏を独占取材し、著書『父・金正日と私』にまとめた五味氏が言う。

関連記事

トピックス

国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン