ソシャゲはパチスロのような本格ギャンブルではないはずだった(Avalon/時事通信フォト)

ソシャゲはパチスロのような本格ギャンブルではないはずだった(Avalon/時事通信フォト)

「(仮)はもうやってませんよ。彼女に用はありません。終わった話です」

 そういえばその声優、昨年の12月にイケメン放送作家と結婚したと聞いた。栗城くんはあのころ、いつも編プロに常備されたカップ麺ばかりを食べていた。それはすべて、彼女のためだった。(仮)な恋は仮のまま報われず終わったということか。

「いまはこれです。とにかくガチャが渋い、引いても引いても出やしない。とくに星5のサーヴァントの排出率は鬼ですよ」

 なるほど栗城くんの現在ハマっているソシャゲが「サーヴァント」という単語で分かった。説明はこれまたややこしくなるので割愛するが、とにかく金がかかる。好きなキャラクター、ここは単に女の子としておくが、そのキャラクターにあらゆるアイテム等を持たせたいとしたら数万、いや数十万かかっても不思議ではない。もちろん金をかけずに楽しむことは出来るが、かけようと思えば青天井だ。ちなみに断っておくと本稿、栗城くんの実際の機関銃のように放たれる専門用語の数々は多くの知らない人向けに言い換えたり、差し障りのないようにぼかしてある。

◆ソシャゲは純然たるギャンブルじゃないから大丈夫だと思ってました

 知らない人にはまったく知らない世界だし知らないほうが幸せだが、ゲーム中でとっても強くて便利な女の子を出して強化するだけで100万円以上使う、いわゆる廃課金者も存在するゲームだ。もちろん、良識ある普通の人はそんなことにはならないしゲームそのものはよく出来ている。私もそのゲーム、神智学で有名な同姓同名のキャラクターがお気に入りである。だが栗城くんは良識もないし普通じゃないので全力で有り金ぶっこむ。

「家にいるとずっとやってしまうんです。レベル上げや新規実装はもちろんですけど、とにかくイベントもアツくて、水着イベントなんかいくら使ったかわからない。正月はさっきの彼女の件もあって10万以上突っ込みました」

 わけのわからない人が大半だろうが、とにかく栗城くんはスマホのソーシャルゲームに大金を使い続けているおじさんなのだ。おじさんがゲームをしても構わないが、おじさんだからこその自制心は持つべきだが、栗城くんにそんなのない。

「バレンタインも10万以上突っ込みました。使いづらいしあまり使わなくてもいい子なんですけど、愛ですね、いちにのどーん!です」

 もういいだろう。どうやら彼はゲーム中、お気に入りの女暗殺者の話をしているらしい。で、知ってて聞くが生活は大丈夫なのか。

「だからそれがヤバいんです。うちの会社は契約社員でもそれなりにもらえるんですけど、請求書の額を見るともう……クレカの枠もあちこちMAXです。もうトータルで数百万は使ってます」

 それはまずい。彼には借金癖もあることを知っている。また手を出したのか。コロナで日本中が苦しんでいる真っ只中、ゲームの中の少女に貢いで破滅しかけているアラフォーのおじさんが目の前にいる。おじさんの生活そのものがいちにのどーんしかけている。

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