YouTubeや漫画の話でもいいし、友達とLINEで話したことでもいい。本当になんでもいいから、心に最初に浮かんだことを思い切って書いてみよう。何も考えず、あなたの心を書き殴ってみよう。
そしていつか、コロナが収束したら、それを読み直してみるといいと思う。あのとき何を考えていたか。何を見ていたのか。この中に、あなたの「心」があります。そしてそれは、あなたにしかのぞけない心なのです。
書くことと一緒にやってみてほしいのが、「読むこと」です。これもお勉強じゃありません。別に小説じゃなくたってかまいません。漫画だっていいし、雑誌だっていい。小さい頃好きだった絵本だっていいのです。
いまは、自由にどこへでも行くことができません。でも活字は、私たちを違う世界へと連れて行ってくれます。体はここにしかいられないけど、本を通して、大昔にも行けるし、宇宙にも行ける。憧れのヒロインにだってなれるし、歴史上のヒーローにだってなれる。
そう、本は「いまここ」ではない別のところへの旅なのです。心の休息といってもいいかな。
読むことと書くこと。これなら誰だってできる。あなたを見失わないために、未来へ進んでいくために。
※女性セブン2020年6月4日号