夏場のコロナ対策で注意すべきはエアコンだけではない。きくち総合診療クリニック理事長の菊池大和医師(救急医学)が指摘する。
「高温多湿の中、マスクで口をふさぐと体内の熱が外に逃げず熱中症になりやすい。また巣ごもり中に空調のない場所でずっとマスクをしていても熱中症のリスクがあります。外出先でも人がいなければマスクを外して、少し混んだ場や室内ではマスクをこまめに外してください。
熱中症と思われる頭痛やめまい、筋肉痛や吐き気といった症状は、新型コロナの初期症状と似た症状が出る可能性があります。『軽い夏バテだ』と甘くみず、保健所や医療機関に相談することが重要です」
間違った対策は致命傷につながりかねない。正しい知識と実践が重要だ。
※週刊ポスト2020年6月12・19日号