●国土交通省「インフラ・物流分野におけるデジタルトランスフォーメーション事業」に177億円
もはや名前からは何の事業かもわからないが、デジタルトランスフォーメーションとは、「様々な技術をデジタル情報化して非接触・省人化していくこと」(国交省総合政策局総務課)だという。
177億円の内訳には3Dデジタルマップの作成(20億円)、道路や河川などの公共工事で使われる熟練技能のビッグデータ化(3億円)といった項目が並ぶ。
「熟練技能者はどういう動きをしているのか、センサーを使って動きを電子化したり、分析したりする。そのアウトプットを若手の技能者に伝えたり、ロボットに担わせたりしていく」(同前)
説明中に一言も「コロナ」が出てこなかったことを担当者に問うと、「まぁ、コロナを契機としてリモートとか、働き方が変わってくるというようなことなんですけど……」とのこと。
●文部科学省「国立青少年教育施設の改修事業」に12億円
ハコモノ整備にも余念がない。文科省所管の国立青少年教育振興機構が運営する、宿泊研修施設の改修が行なわれる。具体的には「全国4施設400室程度に、トイレ、ユニットバス、空調設備の設置などを完備するため」(文科省地域学習推進課)の予算だという。