「青山劇場」『PLAYZONE』と言えば個人的に大切な想い出があります。10周年イヤーに入ったKis-My-Ft2の北山宏光クン(35才)、藤ヶ谷太輔クン(33才)、玉森裕太クン(30才)が主演で、千賀健永クン(29才)、宮田俊哉クン(32才)、横尾渉クン(34才)、二階堂高嗣クン(30才)も並んで出演していた『PLAYZONE 2009 太陽からの手紙』です。
ありがたいことに、事務所のかたからお誘いいただくも、当時、ジャニーズJr.のことをあまり知らなかった私は「どうしよう」と行くのをためらっていました。が、同舞台は「ニッキの初演出」と聞き、「ならば」と行かせていただいたのです。そこで“キスマイ沼”にハマり、暑苦しく応援し続けているのは、「山田EYEモード」を読んでくださっているかたはよ~くご存じですよね?
その『太陽からの手紙』の千秋楽、キスマイのメンバーに呼び込まれて「演出・錦織一清」が舞台に現れたのです。そのときニッキはゴルフウエアに身を包み、キャディーバッグを背負っていました(笑い)。ニッキならではのシャレなのですが、キスマイメンバーは「稽古を見てくれなくて、すぐゴルフに行っちゃう」などと大先輩にツッコんでいました。そのとき思ったのは、すでにニッキはアイドルを卒業し、自由にやっているんだなということでした。
今回、退所挨拶のメッセージで自身を「甘えん坊」と表現したニッキ。どういうところをそう思っていたのかわかりませんが、私は、ニッキほど男気にあふれた人はいないと思っていました。ジャニーズ事務所を出て2002年に再結成した「フォーリーブス」のコンサートを訪れ、「フォーリーブスさんがいなかったらいまのぼくはいない」と舞台で明言したニッキ。青山孝史さん(享年57)や北公次さん(享年63)の葬儀に自分の名前で供花を贈っていたのもニッキだけでした。
ジャニーズ事務所の「社歌」ともいえる『仮面舞踏会』
そしてカッちゃん。最後に彼の姿を間近で見たのは、2015年、『Endless SHOCK』で前田美波里サン(72才)がけがで降板され、急遽、代役として呼ばれたカッちゃん。これまでにも「オーナー・ウエクサ」として出演していたとはいえ、完璧にこなし、カンパニー(劇中のエンターテインメント集団)にもハイスピードでなじんだカッちゃん。やはり、舞台にこだわり続けたジャニーさんの最高傑作の1人ということですよね。そして、「Show must go on」(=何があってもショーを続けなければならない)をカッちゃんは見事に体現してくれたワケです。