後輩ではKis-My-Ft2のメンバーがよく出てくれて、彼らは毎回、爪痕を残そうと必死でした。特に堀越高校にサッカー推薦で入るも、すでに芸能界で輝かしい実績を残していた同級生の山下クンを校内で見て、事務所入りを決めたキスマイの北山宏光クン(35才)は、「MC」と「パネラー」という立場の違いに直面したハズです。

 当の山下クンは、バラエティーにおける体温がとても低かった。当然、張り芸でもなければ、だからといって引き芸でもなく、台本に見せ場が書いてあってもその通りにならないことも。でも、『ジェネ天』後にスタートし、山下クンがメインで出演した『大人のKISS英語』『山Pのkiss英語』(共にフジテレビ系)は彼に見事に“ハマった”番組だったと思います。

 前述のチーフマネジャーさんは、『KISS英語』に、草なぎ剛クンの『チョナン・カン』(フジテレビ系)を重ね合わせていらしたかもしれません。草なぎクンの韓国語のように、山下クンの英語力はめきめき上達。「グラミー賞」の現地取材や、アンジェリーナ・ジョリーさん(45才)への通訳ナシでのインタビューもこなしたのです。この頃から「海外進出」へと大きく舵がきられます。

 海外のハイブランドの広告出演などのお仕事も舞い込むようになり、ほかのアーティストさんとは一線を画すようになった山下クン。実はその根底にあったのは、小学6年生のとき、ジャニー喜多川さん(享年87)に連れて行ってもらったアメリカで、たとえばコーラのボトルの大きさが日本のそれの倍くらいに見えたのをはじめ、大きなカルチャーショックを受けたと自らが語っています。

 ソロコンサートのMCでも、海外のアーティストは、常に大きな自信を持って行動していると説明。そんな折、ウィル・スミスさん(52才)がかかわる海外のエージェントと契約。ジャニーズ事務所を含め「二重契約」になることも許され、ジャニーさんに直訴し、説得し、インスタグラムも開設したのでした。

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