新進気鋭の若手芸人が本編への出場権をかけて競い合う『プレマスターズ』。だが実はそこで勝ち抜くことだけがゴールではない。本編ではコンテストは行われないものの、“THE MANZAI最高顧問”として司会を務める大御所お笑いタレントのビートたけしが、最も面白い漫才だと認めた出演者に“たけし賞”を送るのである。

 そして過去のTHE MANZAIを振り返ってみると、2017年〜2019年の直近3年では、『プレマスターズ』を勝ち抜いたお笑いコンビが、他のベテラン〜中堅芸人を制してこの“たけし賞”を獲得している。つまり新人若手芸人という立場から、漫才の実力だけで一躍注目を集めることも可能なのだ。

 そんな『プレマスターズ』に今年は、お笑いコンビのミキやお笑いトリオの四千頭身など、ここ数年で着実に力をつけてきた若手芸人が計10組出演する。ラリー遠田氏は、その中でもお笑いコンビ・ラランドが要注目だと期待を寄せる。

「男女コンビのラランドはいま最も勢いのある若手芸人の1組であり、テレビで見かける機会も増えてきました。サーヤさんの切れ味鋭いボケが冴え渡る漫才には定評があり、今後もネタ番組を中心にさらなる活躍が期待できるコンビだと思います」

 もちろん、ビートたけしに認められることだけがお笑いの世界における“ゴール”ではないが、今後活躍するにあたって一つのきっかけにはなるだろう。果たして今年はどんな漫才がお茶の間を笑いの渦に巻き込むのだろうか。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)

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