国際情報

激論! バイデンの東アジア外交で中国が笑うか韓国が泣くか

バイデン氏はたびたび中国を訪問し、「パンダに抱きつく男」とも言われる(Avalon/時事通信フォト)

バイデン氏はたびたび中国を訪問し、「パンダに抱きつく男」とも言われる(Avalon/時事通信フォト)

 いよいよ1月20日にアメリカでバイデン政権が誕生する。トランプ政権は「アメリカ・ファースト」を掲げ、同盟国を軽視したり、国際協調路線を嫌って孤立主義を深めたりと、国際社会をかき回し続けた。バイデン政権はその修復を目指すと見られているが、日本に影響の大きい東アジア外交でどのような政策、立ち位置を見せるのか、専門家の意見も割れている。

『週刊ポスト』(2021年1月4日発売号)では、国論を二分する22のテーマについて、専門家たちが二手に分かれて論争を展開しているが、そのテーマのひとつが、バイデン政権は日本にとって追い風なのか逆風なのか。同特集でも論を戦わせた法政大学大学院の真壁昭夫・教授(追い風派)と外交評論家の加瀬英明氏(逆風派)が、バイデン政権の対中国、韓国、北朝鮮政策を予測し、さらに議論を深めた。

 真壁氏は、国務長官に起用されるアントニー・ブリンケン氏の存在がキーポイントだと指摘する。オバマ政権で国務副長官を務めたブリンケン氏は、中国と北朝鮮に対して厳しい姿勢で臨むと予測されている。真壁氏は、「ブリンケン・ドクトリン」によって、対日強硬策を続ける韓国の文在寅政権が厳しい立場に置かれると予想する。

「対北朝鮮強硬派のブリンケン氏が起用されることで、経済面では中国、外交面では北朝鮮を重視してきた文在寅・大統領は一段と厳しい立場に追い込まれることになりそうです。オバマ政権の国務副長官当時、ブリンケン氏はアジア太平洋地域の安定には日米韓の連携が不可欠だと述べていました。その考えが変わっていないなら、今後も韓国が反日姿勢を続けることは難しくなってくるでしょう。

 文大統領は、前韓日議員連盟会長の姜昌一氏を駐日大使に起用しました。これはバイデン政権誕生で対中、対北政策が難航することを予測し、日本に秋波を送り始めた証拠です」

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン