芸能

舘ひろし 人生変えた渡哲也さんとの出会い、「華がある」という言葉

舘ひろしが俳優人生のターニングポイントを振り返る

舘ひろしが俳優人生のターニングポイントを振り返る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、出演映画『ヤクザと家族 The Family』の公開を控えている舘ひろしが、役者を始めたきっかけ、忘れられない渡哲也との出会いについて語った言葉をお届けする。

 * * *
 舘ひろしはロックバンド「クールス」のメンバーとしてデビューした後、一九七六年に映画『暴力教室』に出演、俳優としてのキャリアをスタートさせる。

「芸能界に入るつもりは全くありませんでした。歌を歌う、映画に出るなんてことは、どちらも僕の頭の中にはなくて。

 うちは親父が医者だから、医者になれと言われていたんですが、勉強もしないで医者になんてなれないんですよね。医学部受験に失敗して、それから建築の勉強を始めました。

 その頃、原宿で暴走族仲間とよく行った喫茶店で声をかけられました。最初は、東映のプロデューサーから『映画をやれ』と言われたんですが、『映画なんてやらないよ』と返しているうちに、レコード会社から『レコード出しませんか』と話が来て、みんなと一緒にやるなら、まあいいかなと。それで、誰もバンドなんてやったのはいないのに始めたんですよ。

 ですから、ここから俳優になろうと決めた──というのはなくて、いつのまにか知らないうちに嫌々やっていました」

 一九七九年にテレビドラマ『西部警察』(テレビ朝日)に出演、これをきっかけに石原裕次郎率いる石原プロモーションに参加することになる。

「東映、それから角川の映画に出た後、石原プロの『大都会PARTIII』に出ないかという話になったんです。でも、その時は全くやる気がなくて、『テレビはやらないよ』とお断りして。そしたら一年後に今度は『西部警察』をやるから、どうしても欲しい、と。それで『半年だけ』という約束で『西部警察』に入っていきました」

『西部警察』で主演の渡哲也と出会う。この出会いが、その後の俳優人生を決定づけることになる。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン