芸能

舘ひろし ドラマ『新宿鮫』シリーズ主演時に出した3つの条件

舘ひろしがドラマ『新宿鮫』などを振り返る

舘ひろしがドラマ『新宿鮫』などを振り返る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、出演映画『ヤクザと家族 The Family』が1月29日に公開された舘ひろしが、初めてフィルムではなくビデオカメラで撮影したドラマ『新宿鮫』のエピソードと、大河ドラマ『功名が辻』での織田信長役について語った言葉をお届けする。

 * * *
 舘ひろしは一九九五年に始まるテレビドラマ「新宿鮫」シリーズ(NHK-BS)で、主人公の鮫島刑事を演じた。

「『新宿鮫』は『あぶない刑事』に比べると、内面に入っていくドラマでした。ですから、自分の中でもリアリティを追求する。そういう作品でした。

 石橋冠監督がドラマを受ける時の条件が、主役は僕でということだったんですね。それで僕は三つの条件を出しました。

『新宿鮫』は僕にとって、いわゆるテレビのビデオカメラで撮る初めての作品でした。フィルムで育っているんで、ビデオの映像が嫌だったんです。映り過ぎて。

 被写界深度が深いんで、どうしてもそうなってしまう。なので奥行きを出したい、スモークを焚いてほしい、と。

 それから、あの原作の魅力は警察内の隠語を使っていることなんです。逮捕令状を『札』と言ったり、捜査本部を『帳場』と言ったり。そのセリフは変えないで、画面の下に字幕を入れてもらいました。

 そしてもう一つは、テレビカメラだとどうしてもズームを多用してしまう。それを使わないでほしいと伝えたんです。被写体に寄る時はズームではなくドリー(カメラ自体を移動させて近づくこと)で必ずやってもらいました。僕は芝居にはあまり興味ないのですが、映像には興味があるんですよね」

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
リモートワークや打合せに使われることもあるカラオケボックス(写真提供/イメージマート)
《警視庁記者クラブの記者がカラオケボックスで乱痴気騒ぎ》個室内で「行為」に及ぶ人たちの実態 従業員の嘆き「珍しくない話」「注意に行くことになってるけど、仕事とはいえ嫌。逆ギレされることもある」 
NEWSポストセブン
「最長片道切符の旅」を達成した伊藤桃さん
「西国分寺から立川…2駅の移動に7時間半」11000kmを“一筆書き”した鉄旅タレント・伊藤桃が語る「過酷すぎるルート」と「撮り鉄」への本音
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱親方と白鵬氏
旧宮城野部屋力士の一斉改名で角界に波紋 白鵬氏の「鵬」が弟子たちの四股名から消え、「部屋再興がなくなった」「再興できても炎鵬がゼロからのスタートか」の声
NEWSポストセブン
環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(22)
《不敵な笑みでテロ組織のデモに参加》“環境少女グレタ・トゥンベリさん”の過激化が止まらずイギリスで逮捕「イスラエルに拿捕され、ギリシャに強制送還されたことも」
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン