陛下が親子の意思疎通を求められたのには、もう1つ理由があるという。
「陛下は、結婚延期が発表されてから、眞子さまと秋篠宮ご夫妻の間に殺伐とした雰囲気があることに、心底気を揉まれてきたそうです。側近を通じて、秋篠宮家の親子の様子をお尋ねになることもあったといいます。秋篠宮ご一家がバラバラになっていることをご存じだからこそ、メッセージを送られたのです」(前出・皇室関係者)
温厚な陛下の、秘められた熱い思い。宮家の屋台骨を支えてこられた紀子さまにとっては、血の気の引く思いだったに違いない。
陛下と愛子さまの関係がお手本
会見で、陛下は娘の愛子さまについても言及された。愛子さまは今年12月に20才のお誕生日を迎えられ、晴れて成年皇族となられる。そんな愛子さまの将来について、陛下は次のように話された。
《将来のことも含め、私たちで相談に乗れることは、できる限りしてあげたい》
《いろいろなことを恐らく相談に乗ることと思いますので、結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います》
別の皇室関係者は、次のように言う。
「陛下は、子供の将来について親子で話し合うことの大切さを充分に理解されているのでしょう。実際に、陛下は日常の些細なことでも愛子さまの話に耳を傾けられ、愛子さまもさまざまな相談を陛下になさるそうです。そうして、愛子さまは陛下に学ばれながら、天皇家の長女として、ご立派に成長されています。
おふたりは“あんなに仲のいい父娘はいない”といわれるほど。陛下は愛子さまに対して、結婚相手は“父を頼って相談してほしい”という思いもおありでしょう。そんな陛下ですから、秋篠宮ご夫妻と眞子さまが親子で充分に話し合われれば事態は改善できるはず、そんな祈りの気持ちもお持ちではないでしょうか」
両親の話に聞く耳を持ってほしい──そんな陛下の「祈り」を、眞子さまはどう受け止められたのだろうか。
※女性セブン2021年3月11日号