2020年9月29日、和さんは卵巣摘出の手術を受けた。摘出した腫瘍を見た将一さんは言葉を失ったという。
「1つはドッジボールほどの大きさで、重さは2.5kg。娘が980gで生まれてきたので、約3人分です。妻はこんな恐ろしい塊をお腹に抱えながら子供を産んだなんて……」(将一さん)
経過は安定し、10月10日、母子揃って退院。現在は家族3人で一緒に暮らす幸せを噛みしめている。
「妊娠がわかったとき『娘のためなら引き換えに自分は死んでもいい』と思いました。でも、いざ生まれるとなると『直接会いたい』と思うようになった。どうしても目を見て『大好きだよ』と言いたくて。それがかなったいまは、『無事に生まれてきてくれてありがとう』という気持ちでいっぱいです」(和さん)
昨年末の大晦日、スーツ姿の将一さんと着物姿の和さんは、市内の写真スタジオにいた。娘と3人で家族写真を撮るためだ。
【2020年12月31日(木)】
〈私たちの他にいた1組の方は七五三の撮影だったみたい。7才の女の子。ドレスが本当に似合ってて、超かわいかった。その子のママが、娘の事みて、「この子(7才の娘さん)の産まれた時に似てる!!」って言ってくれて、あぁ、大きくなったら、こんな感じの女の子になるのかなって大きくなった娘に会えた気持ちになれた。
7才になるまで、元気でいられるかわからないし、なんかすごく嬉しかった。見たいなあ。ドレス着て笑う娘。それまで生きていたいなあって思ったら、スタジオの中でちょっとだけ泣いちゃった。頑張って生きるからね〉
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※女性セブン2021年3月18日号